「昔やってみたかったことに、もう一度挑戦してみたい」「気になっていたあの分野を、じっくり学んでみたい」── そんな気持ちに、年齢の上限はありません。生涯学習とは、学校を卒業したあとも、いくつになっても自分の興味のままに学び続けること。試験のためでも、誰かに認められるためでもなく、知る楽しさそのものを味わう、豊かな時間の過ごし方です。
年を重ねると、時間にゆとりが生まれ、これまで手の届かなかった学びにじっくり向き合えるようになります。本記事では、ご両親が学ぶよろこびと出会うための入口を整理しながら、その一歩をそっと後押しするために、ご家族にできることをご紹介します。
「生涯学習」とは ── 学び続けることのよろこび
生涯学習という言葉は少し堅く聞こえるかもしれませんが、その中身はとても自由です。歴史をたどる、星空に親しむ、絵筆をとる、外国語に触れる、お茶や和食の奥行きを知る ── 興味のおもむくままに知識や技を深めていくこと、そのすべてが生涯学習です。学ぶ対象に「ふさわしい・ふさわしくない」はありません。
学びがもたらしてくれるのは、毎日の張り合いと、ささやかな自信です。新しいことを知った日は、誰かに話したくなります。「今日、こんなことを知ったよ」というひと言が会話を生み、人とのつながりを広げていきます。学びは一人で完結するものではなく、暮らしを内側からあたためてくれる営みなのです。
まずは「学びたいこと」の種を見つける
何から始めればよいか迷うときは、ご本人の「これまで」に手がかりがあります。若い頃にあこがれていたこと、忙しくて中断していた習い事、仕事で長く触れていた分野、旅先で心を惹かれた土地の歴史や文化 ──「昔、やってみたかったことってある?」と尋ねてみると、しまい込まれていた興味の種が顔をのぞかせます。
一度学んだことを改めて深める「学び直し」もおすすめです。学生時代に苦手だった分野も、人生の経験を重ねた今なら、まったく違った面白さで迎えてくれることがあります。大きな目標を立てる必要はありません。「ちょっと気になる」という小さな好奇心こそ、長く続く学びの出発点になります。
学びの場は、思いのほかたくさんある
学びの入口は、身近なところにいくつも開かれています。各地の公民館や生涯学習センターでは、教養から実技まで幅広い講座が開かれ、気軽に参加できます。カルチャーセンターや市民大学、大学が地域に開く公開講座も、体系立てて学びたい方の心強い味方です。通学が難しい場合には、通信教育や放送大学のように、自宅のペースで学べる仕組みもあります。
図書館は、お金をかけずに学びを始められる、最も身近な場所のひとつです。読みたい本を借り、興味の地図を少しずつ広げていく ── そんな静かな学びも、立派な生涯学習です。近ごろは、スマートフォンやタブレットを使い、動画や講座で学べる環境も整ってきました。ご本人に合った入口を、いくつか一緒に探してみてください。
「検定」に挑戦する ── 学びに小さな目標を
学びに張り合いを加えたいときは、検定や資格への挑戦がよいきっかけになります。合格・不合格を競うためではなく、「ここまで学んだ」という区切りと手ごたえを得るためのものと考えると、気負わず取り組めます。色彩や歴史、お茶や紅茶、魚や城、星空 ── 趣味の延長で挑戦できる検定は、思いのほかたくさんあります。
好きなことを「検定」という形で深めると、漫然と学ぶよりも目標が定まり、学びに張り合いが生まれます。テキストを一冊読み通す、過去の問題を解いてみる ── その一つひとつが、達成感の積み重ねになります。当社「思い出ドリル」のように、昭和・平成のなつかしい話題を3択クイズで楽しむものも、肩の力を抜いて学びに親しむ入口のひとつです。気軽なものから始めて、「もっと知りたい」と感じたら、次の一歩へ進んでみてください。
家族にできる、そっとした後押し
ご両親の学びを応援するうえで大切なのは、「させてあげる」のではなく、「興味を尊重し、そっと支える」という姿勢です。まずは、ご本人が何に心を惹かれているのかに耳を傾けてみてください。そのうえで、講座のチラシをさりげなく渡す、必要な道具や本を一緒に選ぶ、最初の申し込みに付き添う ── そんな小さな手助けが、踏み出す勇気の後押しになります。
学びの成果を家族が一緒によろこぶことも、大きな励みになります。「それ、どういうこと?教えて」と尋ねれば、ご本人は学んだことを生き生きと語ってくれるはずです。教える側にまわる時間は、学びをいっそう確かなものにします。何を、どこまで、どんなペースで学ぶかは、あくまでご本人が決めること。家族はその選択を尊重し、温かく見守る ── それが、いちばんの応援になります。
学びに「遅すぎる」ということはありません。興味の種を見つけ、自分に合った学びの場と出会い、ときに小さな目標を立て、家族がそっと後押しする ── そうして始まった学びは、これからの毎日に、新しい彩りと張り合いを添えてくれます。
Norolu は、いくつになっても学び、楽しみ、語り合える毎日を応援しています。なつかしい話題で会話を広げる「思い出ドリル」をはじめ、ご本人とご家族がともに学びのよろこびと出会えるきっかけを、これからもご用意してまいります。